数珠にまつわる葬儀マナー上の注意すべき点があります。 まず、数珠の貸し借りに関しては行ってはいけない点が挙げられます。 貸し借りは、葬儀マナー違反といえます。数珠はお守りの役目もあります。したがって、仏様の功徳があると捉えています。何にも代えがたい仏具という側面もあるので、他の人とシェアすることは悪いこととされています。 数珠に関しては葬式のみならずお墓参り並びに法事の際も活用します。自分仕様の数珠を購入しておくことをお勧めします。 また、パワーストーンは活用しないこともポイントです。 ここに来てブレイクしているパワーストーンのものは回避しましょう。故人を偲ぶ機会でパワーストーンの数珠はマッチしていません。ファッションで身にまとうだけにし、弔事にはしっかりとした数珠を持ちこむことをお奨めします。 さらに、数珠をイスや畳上にダイレクトに置かないことも留意すべき点です。 応急的に席を離れるケースでは、鞄やポケットへと入れたほうがいいでしょう。 そして、数珠の選び方を理解することも大切になります。 数珠は、本式数珠及び略式数珠が挙げられます。本式数珠については、煩悩の数種の108個の珠がそろっているものであり、二重にして使用します。 略式数珠は、2分の1の54個やもっと少ない数の珠から形成され、一重で使用します。本式に比べるとさまざまなデザイン性のものがあります。略式が本式に比べて失礼になるということなどありません。 それから、自分自身の宗派をチェックすることも大事です。 数珠を選択する前に、自分自身の宗派を把握することが大前提となります。本式数珠については、故人でなく、自分自身の宗派の数珠を用意しなければなりません。ちなみに略式数珠は、どういった宗派でも使用することができます。 数珠は、必需品です。葬式において数珠がないのは一人の社会人としてエチケット違反になります。したがって、早めに準備しておくことが重要になります。