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恥を知った葬儀マナー

葬儀マナーが必要になった場面というのが「受付」でした。遺族代理という役割であることを意識できず、失敗しそうになった葬儀・告別式になった事に後悔し、葬儀マナーを心得ることに繋がっています。受付係は、弔問者や参列者を迎える係ですが、同時に、香典を預かったり、芳名帳に記帳してもらうための気配りも必要な係になります。やらざるを得ない状況でしたが、身なりや仕草も見られていることも知っておきましょう。私の場合は、前々日まで派手なネイルアートをしていたのですが、当日はネイルをしておらず、助かりました。顔より手元が目立つために、こうした点まで考慮しなければなりません。また、会場配置、動線を把握しておらず、弔問者に化粧室を尋ねられて案内ができませんでした。その場におられた葬儀社のスタッフが案内をしてくれたので助かりました。また、遺族代理としての挨拶も知らず、その場に居合わせた世話役の方に教えていただく始末で、弔問者へのお礼の言葉に詰まる場面もありました。「ご愁傷様でございます」とは口にするものの、「ご足労いただきましてありがとうございます」とはなかなか口にしません。香典を受け取る際も葬儀マナーがあり、両手で受け取り、一礼することを知りました。ちなみに、香典を会計係に渡すことも知らないほどに無知でした。香典泥棒の被害に遭うケースもあるようで、お金の取扱いに注意しなければなりませんが、そうした内容も近所の方々から教えて頂けて、恥をかかずに済みました。葬儀マナーとして、葬儀・告別式の流れだけは認識していたものの、受付係に選ばれることは想定外でしたから、何も知らず、引き受けることもマナーに反しているかもしれません。喪主(遺族や親戚)にお願いされても、お断りすることも時には必要です。遺族の品格を守ることも考えなければなりません。通夜ぶるまいなどで、お料理を提供したり片付けたり、私にもできるサポートがあります。そうしたできることで、遺族の役に立つのも一法です。

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